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2023-09-18

「システム手帳×A6紙」というプチ革命

 バイブルサイズのシステム手帳をずっと使っているが(使おうとしてきたが)、実はリフィルの縦横比が自分はすごく嫌いらしい、という話をした。

  システム手帳と過ごした日々


 しかしながら今はちゃんとこのシステム手帳を使えているんですよ、というのが今回の話。


手帳を気に入っている理由、リフィルを気に入らない理由

 バイブルサイズのリフィルのサイズは、縦170mm×横95mmで、縦横比はおよそ1.8:1、あるいは9:5くらいだ。新書が182mm×103mmの縦横比1.77:1なので、新書におおよそ近くて且つ新書より更に縦長である。しかも内側にはパンチ穴のスペースが10mmほどあるので、筆記可能な部分で言えば170mm×85mm、つまり2:1になってしまう。A判B判が1.41:1なのと比べるとすごーく長い。

 縦長は駄目だという話じゃあなく、単純に自分が普通の縦横比のものを好きだというだけだが、好きな縦横比があるならこのバランスの違いは無視してはいけないところだろう。


 じゃあなんでこの手帳を使っているのか。それは手帳そのもののサイズ感が好きだからなのだが、私の持っているシステム手帳のサイズは188mm×124mmで、B6サイズ(182mm×128mm)とほぼ一緒である。数字で書くとちょっと比率が違うように見えるが、重ねて持ってみると大体同じだ。

 かなり前に、「自分にとってしっくりする紙面のサイズは何か」と自分に問うたという話をちらっと書いた(2022/11/18 ―― Twitterからの垂直移動/紙と筆ペン)。その時は結局具体的にどのサイズかというのは書かなかったが、一番はB6サイズだというのが当時出た結論だった。そう気づいてから「そういえばこの手帳もそのくらいだな」と思って、妙に納得した記憶がある。

 余談だが、A5のバインダーがなぜかどうにも気に入らず、自分で自分を不思議に思っていた。それも気づいてみれば同じ話で、A5サイズ自体は良くてもA5のバインダーとなるとだいぶワイドになってしまうからである。A5バインダーの中でも幅が狭めのものならまだ良いが、しっかりした作りでシルエットが正方形に近くなってしまっているものは、質感を気に入っても縦横比の具合でどうしても馴染まないようだ。有名メーカーの立派なものより百均のちゃちなものの方が愛着が湧いてしまったりする。


リフィルをA6紙にする

 さて、このバイブルサイズのシステム手帳がB6サイズに近いのはいいとしても、留め具の具合があるのでB6サイズのリフィルを綴じられるわけではない。どう頑張っても縦も横も1センチずつは足りないので、わざわざギリギリのサイズのものを作って用意するのでもない限り、B6サイズっぽいものとして使うのには無理がある。

 変なサイズを拵えるのは大変なので、もし違うサイズの紙にするならA判かB判のどれかであってほしい。そうして辿り着いたのが(と言うほど紆余曲折は経ていないが)、A6サイズの紙である。とりあえずA4コピー用紙を四分割して穴をあければ導入できるのでとても簡単だ。ちなみにミニ6穴サイズのリフィルがB7くらいなので、それよりは一回り大きいことになる。

 バイブルサイズが170mm×95mmなのに対し、A6サイズは148mm×105mm。幅が10mm増えるが高さは22mm減る。筆記部分の面積は144.5平方センチメートルから140.6平方センチメートルになり、まあ3%減というところだろうか。縦がかなり短くなるので面積はそこそこ小さくなりそうに思えるが、幅の増加分によって実際の減少幅はその程度である。結局ほぼ同じと言っていいくらいかもしれない。


 幅が10mmも増えたら小口がはみ出すんじゃないかと思われるかもしれないが、インデックスのタブが収まるくらいに余裕があるわけなので、A6サイズを綴じても手帳からはみ出ることはない。ただし5mmくらいしか残らないので、更に外側に出るようにインデックスを付けたり付箋を貼ったりするのは諦めることになる。代わりに上下に余裕ができるので、必要なら上か下にタブや付箋が出るようにすれば良い。


常に開いている

 先日の記事(ノートツール環境スナップショット(2023/09))で「常に開いている」と書いたが、どのくらい常に開いているかというと、家にいる間は本当に常に開いている。パソコンの横にスタンドを設置して開いた状態で置いてある。出かける時は持っていき、必要が生じれば出先でも開く。

 今綴じているのは、所謂「手帳の付録」的な情報や自分の生活に関わる諸情報に加え、例えば正規表現とかMarkdownの記法などのチートシートや、ノートで何か考えた時の結論を簡潔にまとめたようなものなどである。

 引用集や読書メモまとめなども綴じるつもりだ。ぎゅうぎゅうになってきたら如何にコンパクトにするかを考えるだろうし、省スペース化のために何回もまとめ直してエッセンスが凝縮されていったら面白いと思う。


 システム手帳にまつわる迷走と長年の不本意感は前の記事で書いた通りだが、リフィルがA判の縦横比になったことで、今のところ「いいじゃん!」という気持ちでいる。なんだかんだ長い付き合いのこの手帳をやっと相棒にできるのかもしれない。


余談

 わざわざ整理するほどでもないが、登場した数字を一応まとめておく。縦横比は短い方を1として小数第三位で四捨五入している(黄金比を除き)。


 ついでに黄金比を並べてみて気づいたが、A6紙の幅(105mm)で黄金比になる高さを計算するとほぼ170mmになる。それに合わせて紙を用意するのは現実的でないけれども、へえそうなのかと思った。

 ということは、インデックスのタブや付箋の領域を含めた空間を考えるならば、本来のバイブルサイズのリフィルにしろA6紙に替えたものにしろ、そのスペース全体が黄金比になっているようだ。