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2024-01-06

世間観察メモはナンバリングしながら書き溜めることにした

 社会や事象、人物などに対して、「これはこういうことなんだろう」と仮説を頭に浮かべることがある。ネガティブな場合もポジティブな場合もニュートラルな場合もあるが、いずれにしても確証が得られるまでは使い物にはならない仮説・憶測だ。

 そのまま言ってしまってもいいが、言ってしまう方が良いわけではない。ポジティブな場合でさえ、ポジティブに思っているのは自分だけで、推測が的を外していればその対象にとってはありがたくはないものだ。

 殊人間が対象の話はなるべく黙っていた方が賢明だろう。黙っていると自分が苦しいという場合に限り、やむを得ず必要な分だけ吐き出す、というつもりでいたい。

 

 言ってしまわないとして、しかしそれをそのまま忘れ去ってしまうのももったいない。いつか実のところを確かめられるなら確かめたいし、自分が何かに思い巡らした履歴は残した方が人生の希薄さも和らぐだろう。確証はなくとも人生訓として持っておくのは悪いことではない(常にそれが妥当か問い続ける必要はあるにしても)

 で、じゃあそれをどう保存するのか。これがまあなかなか決着がつかなかった。だいたい大層なことではないし、アイデアと言うほど発展が期待できるものでもないから、「保存」という行為がそもそもマッチしにくい。内容の方向性も多岐にわたっていてカテゴライズも難しいし、言ってしまえば世界の全てが対象になり得る。

 

 やがて思い出したのは、外山滋比古著『思考の整理学』に書かれていた「メモ」「ノート」「メタ・ノート」の三点セット(のうちの「メモ」)。そして樋口健夫氏の「アイデアマラソン」だ。要するに、ナンバリングしながら時系列に詰めて書いてしまえ、ということを思ったわけである。分類はせず、個数が溜まっていくことを少し喜ぶような形だ。

 ただし私の場合こういったものは自分が専門として扱いたい領域ではないので、外に向けて書く可能性のあるアイデアと混ざると嬉しくない。なのではっきり分けて取り扱うことにした。基本的にはこれらのことは雑記帳的なノートにも書かないことにして、何かを思ったらQuickDynalistで打ち込んでDynalistのInboxに送っておいて然るべき場所に転記する。

 

 その然るべき場所というのが難しいわけだが、まずDynalistに専用ドキュメントを作ってやってみることにした。全部フラットに並べていくと縦に伸びすぎるので、25個ずつまとめてツリー状にし、それが増えたら更に20ずつ括る(つまり20×25=500個がぶら下がる)ようにするつもりでいた。

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 とりあえず50個弱書いて、まあ特に大きな不満はなかったが、その後に作ったアナログノート風デジタルノートツールDigital Notebook*1がこの用途に相応しい感じがしたので結局はそちらでやることにした。

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 大学ノート風の見た目なので、文章が短ければ下に余白ができる。Dynalistに書いていくとわざわざ空行を作らない限りはみっちり詰まる。この違いは割と大きい。一覧性はもちろんDynalistの方が遥かに上だけれど(全部開いた状態にすればスクロールするだけで全部追えるのだ)、加筆しやすさはおそらく大学ノート風ツールの方が勝っている。Dynalistも当然追記は自由にできるのだが、詰まってしまっているより余白がある方が「なんか書けないかな」という気持ちになる。

 とはいえ個数が増えていくと一覧性のなさが気になってくるだろうと思う。でも自分で開発しているツールなので、必要になったら一覧ビューを作ればいいやと思っている。


*1: デジタルなノートを作った